2022宝塚記念 予想

宝塚記念

◉ポタジェ

〇タイトルホルダー

▲アリーヴォ

☆エフフォーリア

△ヒシイグアス

 キングオブコージ

 デアリングタクト

 ギベオン

 

宝塚記念阪神競馬場内回りで開催される。しかしながら同様に阪神内回りで行われるG1大阪杯とはタイム面で真逆となる傾向がある。大阪杯はスタート直後に坂があるためテン3Fが遅く、ジワジワ1000m地点から加速する持続的ラップへの対応が求められる。一方で宝塚記念大阪杯よりも直線で長く先行争いが出来るので、後半の持続ラップは同じ傾向が見られるものの、前半は大阪杯よりも速いラップが刻まれる。よって宝塚記念大阪杯よりも末脚の力強さが大きく求められる。

しかしながら今年に関してはこの通説とは例外と捉える。今年の大阪杯はジャックドールやレイパパレといった先行にこだわる馬が集結。結果大逃げの馬が居なかったにも拘わらず前半3Fは34秒6と過去20年で最速のタイムに。後半の上がり3Fは35秒8で残り800mから11秒台が続く持続ラップとなった。最後1Fが12秒5とタイムがガタ落ちしたのはタフなレースであったことの証明だろう。この傾向はまさに宝塚記念と酷似。例年に比べ今年の大阪杯組は宝塚記念に直結するのではないかと仮定して予想を組んだ。

 

本命は大阪杯の勝ち馬ポタジェ。前述の大阪杯では道中5番手から抜け出して勝利。前後半3Fのラップも差-0.1と持続力と先行力を見せつけた1戦と言えよう。キャリア15戦の中で上がり3F33秒台を計測したのは1度だけと元々持続ラップでこそ活きてくる馬。今回もペースは流れることが予想されており、この馬の本領が発揮されるレースだと観る。指数も僅差の2位。レベルが高い今年の宝塚でも屈指の安定した高指数を叩き出している。枠は大外とここがカギとなるが、上手くポジションを取れば対応できるだろう。2000m以上への対応が課題だが、早いペースや重馬場に揉まれた経験を活かして好成績を期待だ。

 

対抗はタイトルホルダー。今回の宝塚記念で主役を担うであろうこの馬。前述する持続ラップへの適性は文句なしの1頭だ。阪神競馬場は2度G1に出走して2度とも逃げ切り勝ち。ここ2走はハナにこだわったレースをしており、ここもハナを切る構えだろう。距離も全く問題なく、やはり主役を張るだけの馬だが唯一の懸念点が他の逃げ馬の存在。パンサラッサやアフリカンゴールドも逃げの手を打てる馬であり、特にパンサラッサは強くハナにこだわるだろう。パンサラッサは逃げた惰性で勝ち切るスタイルなのに対し、タイトルホルダーは中間で緩めてから巻き返す逃げを好む馬。まるっきり逃げのスタイルが異なる馬の存在は唯一の陰りを見せる。横山和生騎手の手腕に注目する。

 

3番手はアリーヴォに打つ。こちらは大阪杯3着馬で当然評価をする1頭だ。大阪杯は後方ながら上り35秒フラットで3着。これが上がり最速となった。切れる展開よりも34秒台で上がってくるだけに持続ラップへの適性は抜群。小倉大賞典の指数が不満だが大阪杯で巻き返した形と見れば問題なし。今年4戦目という点が不安だが、ダービージョッキーの名手を乗せてどこまで伸びるか注目である。

以下はエフフォーリア筆頭に5頭チョイス。天候も持ちそうで、良馬場の下上半期の総決算が迎えられそうだ。今年はいつになくメンバーが揃い、また久々のフルゲートでの戦いとなった。果たして軍配が上がるのはどの馬か。